みなさんの中にも、学生時代に興味本位でこっくりさんを試した経験がある人はいるのではないだろうか。
その中には、恐ろしい体験をした人もいるだろう。。
もちろん、仲間の誰かがいたずらで動かしているケースもあるが、それだけでは説明がつかないほど悲惨な結果になったケースも多々ある。
あまりの危険性から、こっくりさんが禁止された学校も多いと聞く。
そこで今回は、衝撃的なこっくりさんの実話体験談を紹介する。
これを見れば、もう二度とこっくりさんをやってみようという気にはならないだろう。
こっくりさんなぜ動く?正体はきつね?
こっくりさんは、占いや降霊術の一種だといわれている。
やり方については、多くの方がご存知かと思うのでここでは割愛させて頂く。
『狐狗狸さん』という名の通り、狐などの霊を呼ぶ事が多いのだが、実は動物霊だけではない。
動物霊を含め、人の地縛霊や浮遊霊などの低級霊を呼び寄せてしまう降霊術なのだ。
数人で硬貨に指を乗せ、質問をすると硬貨が動いてこっくりさんが返事をしてくれる訳だが、参加者の誰かが故意に動かしている場合ももちろんあるだろう。
科学的には、こっくりさんは集団催眠の一種であり、潜在意識や自己暗示によって無意識の状態でも指が動くのだといわれている。
誰かがパニックに陥れば、次々に伝染して集団パニックや過呼吸などを引き起こす効果もあるだろう。
国内外問わず、学校でこっくりさん(海外ではウィジャボードなど)を試して、集団パニックに陥り過呼吸や失神を引き起こした事件は数多く存在する。
もちろんそのように、霊的な現象ではなく人為的に危険な状況を作り出す場合もあるはず。
しかし、それだけでは説明がつかない事態になったという体験談も多いというのが事実なのだ。
こっくりさんという降霊術によって、低級霊を引き寄せて憑依されてしまうというケースは間違いなく存在する。
霊からしても、自分たちを呼び出そうとしている事は分かるし、霊感が強い人がいる場合などは尚更引き寄せやすいのかもしれない。
こっくりさん実話体験談!
こっくりさんで実際に恐怖体験をしたというエピソードを紹介する。
「おまえにわからせてやる」
小学5年生の時のこと。
こっくりさんが”危ない遊び”だという事はみんな分かっていたが、やはり学校中で流行っていた。
あの日も、放課後に誰かが言い出してこっくりさんをすることに。
放課後、夕日が差し込む静かな教室でするこっくりさんには、絶妙な緊張感やスリルがあった。
ちなみに、今までやったこっくりさんでは”危険”を感じるほどの体験は無かった為、懲りずに何度もやっていたのだ。
慣れていた私だったが、その日はどうも気が進まなかった。
仲間達からノリが悪いと思われるのも嫌だったので、仕方なく参加したのだが。
いつも通り、開始してからしばらくは10円玉は動かず、少ししらけた空気に。
だが、次で終わりにしようと言いながらこっくりさんを呼んでみると、驚くことに10円玉が動き始めた。
みんなが互いに「誰かが動かしているのだろう」と思いながら顔を見合わせるが、みんな真剣な表情で首を振っていた。
その後も10円玉は動き、こっくりさんは順調に次々と質問に答えてくれていたようだった。
ただ、みんな内心ではまだ「誰かが動かしている」と思っていたようだ。
ある女の子が「こっくりさんなんて、本当にいるんですか?どうせ誰かが動かしているんでしょ?」と質問した。
場の雰囲気がガラッと変わり、みんなの緊張が伝わる中、10円玉が動きだす。
「そ れ な ら お ま え に わ か ら せ て や る」
私達は恐怖を感じ、みんな逃げ出すように帰ってしまった。
そして次の日、あの質問をした女の子は学校に来ていなかった。
先生からは「〇〇はしばらく休む事になった」と伝えられ、心配になった私達は放課後に女の子の家に行ってみる事にした。
チャイムを鳴らしてみたが、誰も出て来なかった。
私達はよくその子の家に遊びに行っていた事もあり、本来ダメだが玄関のドアを勝手に引いてみた。
鍵は掛かっていなかったようで、ドアを少し開けて「〇〇ちゃーん、大丈夫ー?」と叫んでみる。
反応は無かったものの、家の中からは「ガサガサ」という音と「ヴー」という女の子の唸り声が聞こえてきた。
そのただならぬ声を聞き、心配になりみんなで家の中に入っていくと、キッチンに座り込む女の子の姿と開いたままの冷蔵庫が目に入った。
「〇〇ちゃん?」と声をかけ、振り向いた彼女を見てみんな凍り付いた。
彼女は、冷蔵庫から出した”生肉”をそのまま貪り食っていたのだ。。
人間とは思えぬほど釣り上がった目で、こちらを見つめながら。
私達は一目散に逃げ、帰宅した。
こっくりさんをしたという罪悪感からも、先生や親には相談できなかった。
女の子はこっくりさんを怒らせてしまった事で、狐の霊が憑いたに違いないと確信した。
その後は自分達の身にも何か起こるのではないかと、しばらくビクビク過ごしていたが何も無かった。
そして1週間後、その女の子は何事も無かったように元気に登校してきたのだ。
おそらくお祓いを受けて元に戻ったのだろうが、本人は何も覚えていない様子だった。
それからというもの、「こっくりさんをしよう」と言い出す人はいなくなった。
「それだけはやめときな」
Sさんが小学5年生の時の話。
Sさんの近所には霊感が強い女性がいて、周囲の人からは変わり者扱いされていたそうだ。
でもSさんは、色々な話を聞かせてくれるこのお姉さんが好きだった。
仲良くなり、家にも度々遊びに行っていたという。
あるときSさんが「学校でこっくりさんが流行っているから、私も今度やってみようと思う」と話すと、お姉さんは険しい表情で「それだけはやめときな」と言った。
お姉さんに言われた通り、Sさんは友達から「こっくりさんをやろう」と誘われても適当な理由で断っていた。
ただ内心は、「一度でいいから自分もやってみたい」と思っていたのだ。
それに、友達の輪から外れてしまい、いつしか疎外感を感じるようになった。
そしてある日、Sさんはついに「私もこっくりさんしてみたい」と友達に声をかけてしまった。
放課後、近くの神社でこっくりさんをはじめた友達2人とSさん。
10円玉は動き、みんな夢中で質問を続けた。
本当に勝手に動いているのか誰かが動かしているのか分からないまま、気付けば日が沈む頃まで没頭していた。
友達の一人が「もう少し暗くなるまでやろう」と言い出し、そのまま続ける事に。
今思えば、こっくりさんをやった事に加え、神社で暗くなるまでやってしまった事が悲劇の引き金になったのかもしれない。。
暗くなってきたので帰る事になり、「こっくりさんやめてもいいですか」と質問するも、「いいえ」の返事。
「こっくりさんお帰りください」、、「いいえ」
そこからは何を質問しても「いいえ」としか答えてくれなくなったのだ。
痺れをきらした友達が「どうしたら帰ってくれますか?」と質問すると
「し ね」という返事が。
全員が悲鳴を上げ、10円玉から手を離してしまった。
その瞬間、10円玉は勝手に起き上がり高速で回り、紙の上を蛇行し始めた。
「もう帰ろう!」紙も10円玉もそのまま放置し、急いでみんな帰宅したのだがこれも良くなかったのだろう。
Sさんが自宅に帰る道中、近所のお姉さんの家の前を通った時のこと。
玄関のドアが開き、お姉さんが出てきて「あんた、こっくりさんやったでしょ?」と言われたのだ。
Sさんは正直に「うん、ごめんなさい」と謝った。
「あんた一体、どこでやったの?」と聞かれ、「神社で」と答えると「そりゃマズいわな」と言われたそうだ。
お姉さんは「今日はうちに泊まりな」と言い、Sさんの自宅に行って親も説得した。
Sさんの親も、Sさんとお姉さんが普段から仲が良いのは把握していたので、快諾してくれたという。
Sさんはお姉さんの家に行き、こっくりさんをしていた時の事を詳しく話し、ご飯を食べてお風呂に入った。
お風呂から出ると部屋の中にはお香の煙が充満し、四隅には盛り塩が置かれていた。
お姉さんは「夜、あんたんとこに何か来るよ。何かは分かんないけど」と言い、「でも私が守ってあげるから、安心しな」と言ってくれたそうだ。
その夜、Sさんはお姉さんと一緒の布団で眠りについた。
そして夜中、ふと目が覚めたSさん。
遠くの方から、「お〜ぃ。」という声が聞こえてきたという。
お姉さんは「あんたを探してるよ。声出さないように」と言い、震えるSさんをギュッと抱きしめた。
段々と近づいてくるその声が、ついにすぐ近くまで来た事が目を瞑っていながらでも分かった。
と思ったら、いきなり静かになったのでSさんは目を開けてしまったそうだ。
そこには、上からSさんを覗き込んでくる”人面猿”のような怪物がいたのだ。
Sさんは目を瞑って心の中で「南無阿弥陀仏」を繰り返した。
お姉さんが「帰れ。ここはお前がいる場所じゃない」と伝えると、しばらくして怪物は静かに消えていったという。
もしお姉さんがいなかったら、Sさんは一体どうなっていたのだろうか。。
Sさんは事なきを得たが、友達二人はその後、事故に巻き込まれるなどして大怪我を負ってしまったそうだ。
友達は二人とも、「猿のようなお化けにうなされた」と話していたという。
こっくりさんはやはり、遊び半分でするものではないようだ。__
れっきとした”降霊術”である事を忘れてはならない。
みなさんが経験したこっくりさんの恐怖エピソードがあれば、ぜひ教えて頂きたい。