爪の跡

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一学期の終業式。
明日から夏休みというこの日は、学生たちにとっては一年で一番心踊る日であるかもしれない。
しかし、ある少女にとってその日は人生で最悪の一日となってしまった。
とある高校で、一学期の終業式が行われた日のことだ。
この高校は体育館の地下が用具置き場になっているのだが、その少女は誰かに片付けものを頼まれたのか、あるいは何か用があったかで終業式の終了後にその場所にいた。
ところが、学校の用務員が下に彼女がいることに気づかず、地下室の入り口の鍵を外から閉めてしまったのだ。
彼女は慌てて扉に駆けよるがすでに遅く、用務員の足音は遠くの方へ去り行こうとしていた。

そして、夏休みが始まった。
彼女の両親は我が子の帰りが遅いことを心配し学校に問い合わせの電話をかけたのだが、学校側からはとっくに帰ったはずだという返事しかもらえない。
その後も彼女が帰って来ないため、ついには警察の捜索届が出された。
だが、警察もいつまでたっても少女を発見することができず、ただいたずらに時間だけが過ぎ去ってしまう。
何日も、何週間も・・・

やがて夏休みは終わり、始業式の日がやってきた。
体育館の地下室の扉を開けた用務員は、そこで扉に持たれかかるようにして死んでいる彼女の死体を見つける。
涼しい地下にいたためか、彼女の遺体は半ばミイラ化していた。
扉には乾いた血の跡と無数の引っかき傷が残されており、彼女の指はボロボロになっていたという。

コメント(3)

確か、こんな話が「心霊探偵八雲」で書かれてたような…

いや、パイプ椅子とか収納してる部屋の場合もあるし、開けない可能性はある
ただホームルームで点呼を取るからいないことには気がつくはず

高校だったら部活で誰か使うために開けるだろ。

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