地獄へのナビゲーター

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若い女性2人を乗せた車が山道を走っていた。
時刻はもう遅く、辺りはうっすらと暗くなり始めている。
運転席の女性はあまり運転に自信がないため、だんだん不安になってきた。
すると、それまで無言であった助手席の女性が突然「あ、そこ右だよ」と言った。
確かに道は右カーブ。
「次は左」
「その次は右」
彼女の言う通りに道は曲がっている。
「なんだ、あなたこの辺りの道詳しいんだ。それならそうと早く言ってよね」
「ごめんねー。あ、次は右だよ」
言われた通り彼女はハンドルを右にきった。
ところが!なんとその道は左カーブ。
とっさのブレーキが間に合いなんとか助かったものの、もう少しで車は崖下へと転落するところであった。
「危ないわね、いい加減なこと言わないでよ」
彼女が助手席の女性に向かって怒りをあらわにすると、
「・・・死ねばよかったのに」
助手席から低い男の呟き声が聞こえた。
彼女が驚いて見ると、助手席の女性はぐっすりと眠っていたという。

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